北里大学海洋生命科学部のキャンパスは, 東日本大震災が起こるまでは岩手県大船渡市三陸町にありました. 私は本学部出身で, 学生時代と教員になってからの約 10 年間を三陸で過ごしました. 実習に参加した学生さんは感じたと思いますが, 目の前に広がる広大な海と大自然は, 海洋研究に最適な環境です !

何よりみなさんにお伝えしたいのは, 町の温かさです (^-^) 三陸の方たちは, 北里の学生や教員にとても温かく接してくださいました. 私もその恩恵を受けた 1 人です. インフルエンザで寝込んだ時, ギックリ腰 ! で動けなかった時に, 家までご飯を届けてくれたり, 親のように相談を聞いてくれたり, 時には叱ってくれたり.

震災の時は私が不安にならないように, 家に住まわせて一緒に過ごしてくれました. お風呂も町の人に借りてました. 今でもワカメを送ってくれたり連絡は途絶えることなく, 三陸実習の際には毎年お会いして楽しい時間を過ごしています. いつでも帰っておいでと言ってくれる, そんな人たちがいる町です. 三陸は本学部の原点だと思っています (^-^) 短い時間ですが, そんな三陸を学生さんたちに見せることができる三陸実習は, 本当に特別だと感じます.

震災によりキャンパスは移転し, 環境は大きく変わりました. そんな中でも変わらないのは, 震災時の三陸の方, 先生方, 当時の学生, 卒業生とのものすごい団結力を見て, 本学部出身であることを誇りに思った気持ちです. そんな学部の先生になれて幸せです (^-^) これからも三陸との絆を大切にして, 北里大学海洋生命科学部らしく相模原でもやっていけますように. みんながここを選んで良かった ! と思える学部であり続けますように.
